2018/05/04 13:03

12歳で刺繍を始めたパトマは、2017年、ついに刺繍をやめた。
数年前からめがねをかけることがありながらも、いつも裸眼で刺繍をしていた彼女だが
87歳で目がよく見えなくなり、糸と針を置いたのだった。

11人のこどもを産み育てながら、牛の搾乳をし、キリムを織り、刺繍をして家計の足しにしてきた。
その刺繍人生は、じつに75年間である。





販売中の商品の中には、パトマの最後の刺繍が含まれています。
バラックとハンドバッグは、すべて彼女の手がけた刺繍です。
目がよく見えないためにスティッチが不揃いですが、全体としてバランスが取れていて、
なんともいえない味わいがあります。